3月30日、世間ではごく普通の日であったが、集佳にとっては心温まる記念すべき日であった。この日、杭州奥普電器有限公司の方傑董事長、法務部の崔強マネージャーが集佳を訪問し、集佳が奥普社と手を携えて重責を果たし、奥普社の商標事件の全面的な勝利の獲得に尽力したことを労い、記念プレートを贈呈した。集佳知識産権代理有限公司では朱国棟部長、張亜洲部長、李春亜部長、集佳弁護士事務所の李永波主任、候玉静弁護士、奥普事件の知的財産権顧問の馬麗華などが応対した。
▲両者の親しい会談
非訴事件が34件、訴訟事件が19件・・・目に飛び込んでくるのは連なる数字に過ぎないが、この背後には集佳と奥普社が行った密接な協力や綿密な討論、心を1つに結束した日々が、どれほどあったか分からない。奥普社のバスルームヒーターとシステム天井を巡り、集佳は杭州奥普社と共に、現代新能源社とのいくつもの「戦線」において1件、また1件と訴訟を巻き起こし、気勢のある攻防戦を演じた。
第1戦線は杭州奥普社がそれぞれ浙江、北京の両地域で現代新能源社の被許諾者、代理店の商標権侵害、不正競争を提訴し、2011~2012年、提訴された行為が杭州市中級人民法院、浙江省高級人民法院、北京市第二中級人民法院それぞれにおいて、商標権侵害と不正競争を構成すると判断されたことである。
第2戦線は、2010年に現代新能源社が江蘇省において、杭州奥普社の関連企業である杭州奥普衛厨科技社が吊り天井、吊り板において「奥普」の文字を使用し、その登録商標の専用権を侵害したとして提訴し、2014年に江蘇省高級人民法院での最終審で、杭州奥普衛厨科技社の商標権侵害が成立すると判断され、杭州奥普衛厨科技社はこれを不服として最高人民法院へ再審請求をし、最終的には一審、二審判決を取消すとの判決が下され、現代新能源社の全ての訴訟上の請求が棄却されたことである。
第3戦線は、杭州奥普社が第6類商品において「奥普集成吊頂」「奥普集成浴頂」などの商標の登録を模索したが、現代新能源社が第1737521号の「奥普AOPU」登録商標を根拠に異議を提示して登録を阻止し、異議申立て、異議申し立て再審査、および2つの裁判の司法審査を通して、最終的に杭州奥普の「奥普集成吊頂」「奥普集成浴頂」などの商標が登録を勝ち取ったことである。
第4戦線は、現代新能源社が第1737521号の「奥普AOPU」登録商標を根拠とし、第6類商品において商品の範囲を広げようと試みたが、杭州奥普社の異議申立て、異議申し立て再審査およびそれに続く行政訴訟を経て、その登録の拡大の阻止を成功させたことである。
第5戦線は、2009年11月、杭州奥普社が商標評審委員会へ当該商標の無効審判を請求し、商標評審委員会が係争商標の登録を維持するとの裁定を下したことである。杭州奥普社はこれを不服とし、北京知識産権法院へ行政訴訟を提起し、2016年6月、北京知識産権法院は商標評審委員会の裁定を撤回した。現代新能源社と商標評審委員会はいずれも上訴したが、2017年3月2日、北京市高級人民法院は商標評審委員会、現代新能源社の上訴を棄却する判決を下し、北京知識産権法院の判決を維持した。
これまでに、集佳弁護士事務所が代理した奥普商標権侵害および商標権確認など一連の事件は、包括的で完全な勝利を収めている。
15年の信頼と委託は、奥普社と集佳をクライアントとしての関係から兄弟・友人の関係へと発展させた。しかも8年間、一連の知的財産権事件に対して共同で展開した激戦によって、奥普社と集佳は最高の意思疎通ができ、最後には事件の勝利を勝ち取った。
ここに、我々も奥普社ならびに奥普社のような多くのクライアントに感謝したい。肩を並べて共に歩んだ日々において、皆さまの厚いご信頼とご支持のもと、我々は事件に全力投球することができ、また、皆さまの事件に対する真摯な姿勢、積極的なご協力が、常に後方で我々を支える揺るぎない支柱となってきた。集佳の成長は20年あまり。我々は、絶え間なく頑強に成長してはいるが、ひたすらたゆまず努力し、自身を絶えず改善し、完全なものにして、ようやくクライアントの皆さまに見捨てられないで済むということをよく理解している。我々の努力を通して、さらに多くのクライアントに集佳の成長と進歩を感じていただき、クライアント一人ひとりを大切に思う心を感じていたけることを願っている。
▲「15年の委託、千里・万里の伴走」——奥普社の方傑董事長、法務部の崔強経理
が集佳にプレートを手渡した
▲「8年の激戦は、重い期待に背かず」——奥普社の方傑董事長、法務部の崔強経理
が集佳の弁護士にプレートを手渡した
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