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No.48 Feb.28, 2009
 
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集佳知識産権代理有限公司
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泰山
 
目 録
天文学的価格の医薬品の強制許可が可能に
2008年の中国特許出願総件数、80万件を超える
2008年中国PCT国際特許出願総件数は更に大きく飛躍し世界第6位に躍り出る
中英両国、知的財産権局が『2009年相互協力枠組み協議』を締結
中国国務院:万博の出展者への知的財産権の保護を強化
キーワード検索の誘導間違い 集佳が広立信を不当競争で訴えた事件、二審勝訴
集佳弁護士事務所が取り扱う「蘭貴人」訴訟、一審勝訴
 
 
 
天文学的価格の医薬品の強制許可が可能に

 
 特許の保護により医薬品の価格が天文学的数値になり、病人が命を救う医薬品が高くて買えないという問題が起こっているのが知られている。この問題について中国国家知識産権局条約法規司の尹新天司長は次のように語った。「WTOは2001年にドーハで開催された閣僚級会合で重要な宣言を出しています。即ち、公共の健康問題に関するドーハ宣言で特許分野の強制許可の公布について特殊な規定を作りました。2005年、WTOでは貿易に関する知的財産権協定の議定書を修正し、現在各国が批准し有効とする手続きを進めているところです。中国全人大ではすでに正式に本議定書への加盟を批准、今回の特許法の改定では第5章の特許強制許可の中で、WTOが規定する変更部分を実際の条項に反映させています。その結果、病人が必要なときに医薬品を得られるよう保障されるようになりました。」
 
 
2008年の中国特許出願総件数、80万件を超える

 
 最新のデータ統計によると、2008年に中国で受理された特許出願は合計828,328件であり、前年比で19.4%の成長を示している。また授権件数は411,982件で、前年比で17.1%の伸びとなった。2008年末までに中国は特許出願を累計で合計4,853,506件受理し、累計で2,501,268件授権した。2008年、諸外国は中国の特許情勢に熱い視線を注いだ。発明特許授権件数は高いレベルを維持したほか、発明特許授権におけるハイテク技術の比率もアップした。
 
 
2008年中国PCT国際特許出願総件数は更に大きく飛躍し世界第6位に躍り出る

 
 世界知的財産権機構(WIPO)のウェブサイトによると2008年、世界『特許協力条約』(PCT)出願総件数が新記録を更新したという。中国は2005年に初めてトップ10に躍り出て以来、2008年は年間6,089件の出願件数で世界第6位につけ、前年比で11.9%の伸びを示した。華為技術有限公司(以下、華為と称す)は2008年PCT特許出願件数で世界第1位となった。華為の目覚しい業績は、中国が自主革新で国際競争に参加するための優れた手本を示したといえるであろう。
 
 
中英両国、知的財産権局が『2009年相互協力枠組み協議』を締結

 
 2月2日、中華人民共和国の温家宝総理と英国のゴールデン·ブラウン(Gordon Brown)首相がイギリスのロンドンで中英両国の首脳会議を開催した。会談後、中国国家知識産権局の田力普局長と英国知的財産権局のイアン?フレッチャー(Ian Fletcher)局長はロンドンの首相官邸で両局の『2009年相互協力枠組み協議』を締結した。

 本枠組み協議は今年1月22日に北京で行われた両国局長の会談で合意に達した共通認識をベースに締結されたものである。その内容は、特許の交流と協力、両国の理解、知的財産権制度の利用の促進と奨励、更なる相互研修の提供、更なる協力促進措置を包む内容となっている。その目的は両局間の協力を更に深化させ、両国企業の革新活動の展開を促進することを主旨としている。

 
 
中国国務院:万博の出展者への知的財産権の保護を強化

 
 2月11日、中国国務院の温家宝総理は国務院常務会議を主催し、2010年上海万博などの進捗に関する報告を聞いた。会議では出展者、組織などの知的財産権の保護を強化し、世界万博の科学技術プロジェクトを急ぐことを決めた。

 上海市と全国各省(区、市)、中央関連部門の協力と努力の結果、上海万博の各種準備作業は力強く、秩序立てて進められている。現在すでに185ヶ国、46の国際組織が出展を表明している。

 
 
キーワード検索の誘導間違い 集佳が広立信を不当競争で訴えた事件、二審勝訴

 
 
 2008年12月23日、集佳が北京広立信国際知的財産権代理有限公司を不当競争で訴える事件について、北京市第二中級人民裁判所で終審が下された。即ち、上訴を退け第一審判決を支持すると判決された。これにより集佳は一審、二審に勝訴し、自身の合法権益を効果的に守ることに成功した。

 事件の概要

 自社のキーワードを検索した結果、グーグル(中国)のwww.google.comで別の会社が表示された事実について、集佳がグーグル情報技術(中国)有限公司、北京広立信国際知的財産権代理有限公司を不正競争で告訴した訴訟事件が2008年10月、北京市東城区人民裁判所で審議され終結した。

 北京集佳知的財産権代理有限公司は、主に特許、商標、著作権等の知的財産権に関する法律サービスを行い、現在全国で20ヶ所の支社?事務機構を抱え、高い知名度と商業的名声を誇る中国最大の知的財産権法律サービス機構である。被告の北京広立信国際知的財産権代理有限公司は、商標代理業を営む。2008年05月、集佳は被告のグーグル情報技術(中国)有限公司が経営するwww.google.comで「集佳知的財産権代理有限公司」の文字を入力すると、被告の北京広立信国際知的財産権代理有限公司のウェブサイト——「商盾連合ネット」にそのままアクセスされることを発見した。本ウェブサイトのトップページには、集佳のウェブサイトのトップページと同じ、または類似する色を使い、全体レイアウト、構成なども極めて似通っている。また集佳が著作権を有する「お客様の立場に立ち、一つ一つの問題を考える」、「お客様のすべてのディテールに全身全霊で取り組む」のコピーをそのまま使用している。北京広立信国際知的財産権代理有限公司には不正競争が成立するため裁判所に告訴、被告が不正競争行為をやめ10万元の損害を賠償し、「中国工商報」、「中国知的財産権報」に声明を掲載し、影響の除去を求めた。

 法廷での審議の過程では、集佳は被告·グーグルへの訴訟を撤回した。

 2008年10月23日、裁判所は一審判決を下し、北京広立信国際知的財産権代理有限公司に対して、判決有効日よりグーグルネットのキーワード検索の広告の不正競争行為を停止し、ウェブサイトのトップページを取り替えるように命じた。さらに原告である北京集佳知的財産権代理有限公司のウェブサイトと同じ写真や文字の使用を停止するよう判決を下した。北京広立信国際知的財産権代理有限公司に対しては、本判決有効日から三十日以内に「中国知的財産権報」にグーグルネットキーワード検索広告のアクセス間違いについて声明を掲載し、その影響の除去を命じた。この他北京広立信国際知的財産権代理有限公司に対して、本判決の効力日から三十日以内に北京集佳知的財産権代理有限公司に経済的損失、ならびに訴訟に要した合理的支出の十万元を賠償するよう求めた。

 
 
集佳弁護士事務所が取り扱う「蘭貴人」訴訟、一審勝訴

 
 
 「蘭貴人」は福建、海南、雲南、広東、広西等の省で流通する「香り?味添加ウーロン茶」である。海南のある企業「澄迈万昌苦丁茶場」が2002年4月9日に蘭貴人を登録商標として出願し、海南等で「偽物撲滅、権利行使」を行った。海南省茶葉協会は、本登録商標の取消しを申し立て、商標評定委員会は本商標の取り消しを裁定した。このため商標登録者である澄迈万昌苦丁茶場は、商標評定委員会を被告とし、海南省茶葉協会を第三者として行政訴訟を起こした。北京市集佳弁護士事務所の張亜洲弁護士と桂慶凱弁護士は、第三者海南省茶業協会の代理人として緻密な準備を経て本件の法廷審理に望んだ。先日、北京市第一中級人民裁判所は、一審判決にて、原告の訴訟請求を退け、商標評定委員会の裁定を維持する判決を下した。