このEmailを読めない場合、
ここをクリックしてください
No.64 Jun.28, 2010
 
購読   
 
連絡先 
集佳知識産権代理有限公司
7Th/8Th/11th Floor,
Scitech Place, 22 Jianguo Menwai Ave.,Beijing 100004,P.R.China
北京建国門外大街22号
賽特広場七/八/十一階
郵便番号:100004


T: +8610 59208888
F: +8610 85110966
85110968
Web:www.unitalen.com
E-mail:mail@unitalen.com
 
国家大劇場
 
目 録
中国、知的財産権刑事案件の立件の「敷居」が下がる
中国の特許審査業務を評価
中国知的財産権戦略、実施から二年で効果顕著
中国、WIPO加盟30周年記念日を迎える
イタリアGUCCI知的財産権訴訟、中国で勝訴
集佳、広東省知識産権局とともに貧しい小学校を援助
 
 
 
中国、知的財産権刑事案件の立件の「敷居」が下がる

 
 5月18日、最高人民検察院、公安部が共同で《最高人民検察院、公安部による、公安機関の管轄する刑事案件の立件訴追基準に関する規定(二)》(以下、《立件訴追基準(二)》と略称)を公布した。これは公安機関の経済犯罪調査部門が管轄する86種の経済犯罪案件の立件訴追基準を規定したものである。その内知的財産権に関する違法刑事案件の立件基準をさらに明確にしている。模倣品が2項目以上にわたる他人の特許、不法経営額が10万元以上もしくは違法所得額が5万元以上の場合、立件して訴追しなければならないと初めて明確に規定されている。これまでの関連規定と比べると、さらに明確かつ細分化されており、立件基準の「敷居」がやや下がったことになる。
 
 
中国の特許審査業務を評価

 
 5月19日、世界知的所有権機関(WIPO)のジェームス·プーリー(James Pooley)事務局次長は、中国国家知識産権局の招きを受け、初めて正式訪問を行い、関連部門の指導者と会談を持った。会談においてプーリー氏は、中国の特許審査の業務を高く評価、称賛した。

 長年にわたりWIPOと中国国家知識産権局は、お互いに協力し豊富な成果をもたらしてきた。今後もこれまでどおりに相互友好協力関係を重視するとプーリー氏は表明した。PCT国際受理局、国際検索機関、国際初歩審査機関としての中国知識産権局が、審査品質管理と審査効率の向上面で取り組んだ膨大な業務について、プーリー氏は何度も高く評価、称賛した。特に特許出願数が急速に増える中、中国知識産権局が一連の有効措置を講じることにより、審査業務能力の安定した向上を保証、審査効率と審査品質を保障したことを評価した。中国知識産権局の特許審査分野における成果は目を見張るものがあり、すでにWIPO加盟国の中の成功の鏡となっていると氏は指摘した。

 
 
中国知的財産権戦略、実施から二年で効果顕著

 
 本年の6月5日は、中国の《国家知的財産権戦略要綱》の公布二周年に当たる。国家知識産権局によると、2年間で各地区、各部門の積極的な推進、社会全体の一致団結した努力により、知的財産権戦略の実施業務は中国で顕著な効果を上げつつあるとのこと。

 2009年、各部門では知的財産権に関する法規と規範的文書54項目を制定·改訂したほか、主要政策措置82項目を発表、知的財産権保護の法執行行動24項目を展開、公共サービス基盤28個を構築した。

 市場主体の知的財産権の創造と運用能力も画期的な向上を見せた。国際金融危機の衝撃を受けつつも、中国知的財産権出願件数は、まだ高度成長期の過程にある。2009年、中国で受理された特許出願件数と特許授権件数は、それぞれ97.7万件及び58.2万件に達し、前年同期比で17.9%及び41.2%の増加であった。また商標登録出願件数は83万件であり、前年同期比で18.9%の増であった。

 知的財産権の保護は、さらに強化されつつある。特許法、商標法、著作権法、知的財産権税関保護条例等の知的財産権に関する法律法規の整備を続けると同時に、知的財産権法執行レベルも向上を続けている。統計によると、2009年に公安機関は知的財産権の侵害犯罪事件1,624件を摘発し解決した。また全国検察機関は、知的財産権に関わる侵害犯罪事件合計1,256件2,119人を逮捕している。全国の地方法院では、知的財産権民事一審案件30,509件の審理を終了させ、知的財産権の刑事案件合計3,660件の審理を終了させた。またその内有罪判決は5,832人に上った。工商部門は、各種商標不法案件5.1万件を取り調べ、税関では権利侵害被疑貨物を合計6.5万件余りを摘発した。

 
 
中国、WIPO加盟30周年記念日を迎える

 
 2010年6月3日は、中国のWIPO加盟30周年の記念日である。1980年6月3日、中国は正式にWIPO第90ヶ国目の加盟国となった。30年来、中国の知的財産権事業は急速に発展し、目覚しい成果を挙げてきた。

 長年の発展を経て、中国国家知識産権局はすでに世界の五大知識産権局に入っている。2009年、中国が特許協力条約(PCT)のルートで提出した特許出願は7,946件に達し、世界5位に踊り出た。これと同時に中国の特許出願件数や授権件数は急成長を遂げており、今年4月までに中国が受理した特許出願件数の累計はすでに6,095,949件に達している。その内発明特許出願件数は2,037,742件、授権特許件数の累計は3,369,718件に達する。

 2009年末までに、中国の商標登録出願件数は累計で722万件に達したほか、すでに登録された商標は427万件、商標の年間出願件数は83万件に達し、すべて世界一となっている。国家工商行政管理総局商標局がすでに受理したマドリード商標国際登録領域指定出願の累計は14.28万件に達し、年間で受理するマドリード領域指定出願件数は、連続5年で世界一にランクする。中国の国内企業や個人が、国家工商行政管理総局商標局を通して提出したマドリード商標国際登録出願の累計は9,721件に達し、年間出願件数は連続5年で世界第8位となり、発展途上国ではトップとなった。

 1980年以来、中国はすでにWIPOが管理するすべての著作権条約に加盟している。中国の著作権法律制度も徐々に整備が進められつつあり、著作権関連産業の全体的な実力は画期的な進歩を遂げ、増強を続けている。特にソフトウェア正規版化の推進を展開して以来、コンピュータソフトウェアの登録が大きく成長を遂げた。2009年、各種ソフトウェアの登録申請合計件数は70,965件、前年同期比で49.75%の増となり、ソフトウェア販売收入は2006年の4,800億元から2009年末の9,000億元近くへ増加した。

 
 
イタリアGUCCI知的財産権訴訟、中国で勝訴

 
 先日、世界トップクラスの高級ブランドであるイタリアのGUCCI社は中国における知的財産権訴訟で勝訴した。

 GUCCI社は早くも80年代に中国で「GUCCI」商標を登録しており、指定商品は、衣料、靴、帽子、靴下、ネクタイ、旅行かばん、財布等であり、その後商標は「中国重点商標保護リスト」にあげられた。

 2009年4月、GUCCI社は、寧波奥特莱斯社が「GUCCI」商標と屋号を寧波「北岸財富センター」の店舗及び会社ウェブサイトで特に目立つように使用しているのを発見した。去年の10月下旬、GUCCI社は寧波市中級人民法院に提訴し、寧波奥特莱斯社に対して、直ちに「GUCCI」登録商標専用権の侵害を止めるとともに、不正競争をやめ、経済的損失50万元の損害賠償を命じるよう求めた。

 寧波市中級法院は審理の結果、次のように判断した。即ち、被告は原告の許諾なしに勝手に「GUCCI」の屋号を店舗の店頭看板として使い、明らかな「フリーライド」によるその企業イメージアップを狙った主観的な故意が認められ、極めて公衆に誤認を起こさせやすい。同時に被告のあいまいなキャッチコピーは、公衆が被告の商品が原告の商品と同様の品質及びファッション性があると勘違いさせるに充分である。このために原告の利益が損なわれており、不正競争が成立する。本訴訟の実状を考慮し、寧波市中級法院は被告である寧波奥特莱斯購物有限公司に直ちに原告GUCCI社に対する不正競争を停止し、5万人民元の賠償を支払うよう命じた。

 
 
集佳、広東省知識産権局とともに貧しい小学校を援助

 
 
 貧困山岳地域の子供たちが、幸せな幼年時代と素晴らしい未来を過ごせるよう、集佳知識産権代理有限公司の広州支社は長年にわたり貧困山岳地域に入り、「愛心助学(愛で学業を援護)」活動を展開している。

 5月29日、集佳広州支社の社員らは、広東省知識産権局の「扶貧(貧困援助)」の呼びかけに応え、雨にもかかわらず河源市紫金県の琴星小学校に行き、「集佳十周年愛心助学」活動を展開した。

 鮮やかな深紅の国旗の下、緑の山が取り囲む運動場において、学校では簡単な寄贈式典が行われた。集佳広州支社は、琴星小学校に大量の学習机、椅子、液晶コンピュータ、文房具を寄贈し、生徒たちのために理想的な学習環境を整えた。広東省知識産権扶貧作業チームと琴星小学校は、集佳に「熱心公益、愛心助学」と書かれた錦の旗を贈呈した。

 交流活動を通じて、集佳の社員は、子供たちに「六月一日子供の日」のプレゼントを配るとともに、こどもたちの勉強、生活、家庭に関する状況につき詳しく聞いた。更に、「愛心助学」活動は、物質的、金銭的な援助だけではないことを説いた。より大切なのは愛を持って周りの人たちに接し、あきらめない努力の心を持ち、勉強に励み、逞しく成長し、将来は故郷の貧しく遅れている現状を変えるために積極的に貢献することであると教えた。