中国作家協会と北京市高級人民法院の協力締結及び中国作協著作権紛争調停委員会の設立式典が10月26日、北京で挙行された。関連専門家によると、双方の協力によりさらに「停優先、調停と判決の結合」の原則を徹底させ、中国の知的財産権審判業務において訴訟と非訴訟を統合させる紛争解決メカニズムの新たな実践となるという。
紹介によると、双方の協力体制は、主に以下の4項目にある。
一つは、著作権専門問題コンサルティングメカニズムの構築である。中国作家協会が著作権コンサルティング専門家バンクを発足させ、著名作家、評論家、資質の高い編集者、知的財産権専門家、弁護士で構成され、北京市法院の文学作品に関わる著作権案件の審議において専門家の相談を受けることができ、専門家が案件に専門的な意見を出し、法院の参考のために提供し、案件の審判品質を確保する。
二つ目は、調停への協力、著作権紛争の効果的な解決メカニズムの構築である。中国作家協会で著作権紛争調停委員会を発足させ、北京市法院の関連案件の審理において委員会のメンバーを招聘し、共に訴訟調停業務に関わり、紛争の解決に取り組む。
三つ目は、民主監督メカニズムの構築である。北京市高等人民法院では作家協会の専門家を組織、招聘し、北京法院の知的財産権審判業務の監督を依頼するとともに、定期的に専門家の意見と提案を聞く。
四つ目は、法律サービスメカニズムの構築である。中国作家協会は文学作品の著作権保護における解決困難な問題について、法院のコンサルティングを受け、双方が共同で著作権保護の研究活動を組織する。また法院では資質の高い裁判官を派遣し、作家らに関連法律の知識と典型事例を紹介する。
近年、中国著作権紛争案件は急増しており、2009年に全国で受理した知的財産権紛争案件は1.5万件にも達し、その中の過半数は著作権案件である。
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