《中華人民共和国国家知的財産権局とロシア連邦知的財産権局、特許審査ハイウェイ試行プロジェクトに関する諒解備忘録》に則り、中露特許審査ハイウェイ(PPH)試行プロジェクトが、2012年7月1日より発動している。これは中露両局双方の協力により得られた重大な成果である。
PPHとは、出願人が初めての出願を提出した特許局(OFF)において、本出願の少なくとも一項目の請求項が特許付与可能と認められている場合、関連の後続出願が一定条件を満たしさえすれば、出願人はOFFの作業結果を基礎として、後続出願を受理した特許局(OSF)に対し、後続の出願の審査の加速を請求できることを指す。
中露特許審査ハイウェイ試行プロジェクトは、通常のPPHを包括すると同時にPCT-PPHをも包括している。今回、出願人は《中露特許審査高速路(PPH)試行プロジェクトに基づく中国国家知的財産権局(SIPO)へのPPH請求の提出フロー》に則り、SIPOにPPH請求を出すか、もしくは《中露特許審査ハイウェイ(PPH)試行プロジェクトに基づく、ロシア連邦知的財産権局(ROSPATENT)へのPPH請求の提出フロー》に則り、ROSPATENTにPPH請求を提出することができる。本プロジェクトの試行期間は一年であり、2013年6月30日までである。
中露PPH試行プロジェクトの発動は、中国の国家知的財産権戦略の実施促進、企業等の市場主体が海外で早急に特許権を取得するための積極的な役割を果たすこととなる。
出願人が中国国家知的財産権局にPPH請求を提出する場合、
http://www.sipo.gov.cn/ztzl/ywzt/pph/にアクセスし、関連要求を確認のこと。また出願人がロシア連邦知的財産権局にPPH請求を提出する場合、
http://www.rupto.ru/mejd_sotr/sod/pph/PPH.html にアクセスし、関連要求を閲覧のこと。
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